こんにちは。多良です。
前編ではラン活のスケジュールと、筆者がはじめてのラン活で気づいたことを書きました。
後編ではランドセルの知識皆無だった筆者が実際にランドセルを選んだ際のポイントをまとめてみました。
同じように初めてランドセルを選ぶ方の参考になればと思います。
ラン活で気づいたポイント
前編にも書きましたが、ラン活について調べてみて筆者が気づいたポイントは次の4点です。
- ランドセル各メーカーの違いは、素人がちょっとやそっと調べた程度では把握することはできないほど奥が深いものであること。
- ランドセルはブランド品に近いものと考えるとよいこと。
- 子どもの希望を無視してはいけないこと。
- 選択肢は少ない方が幸福度が高いということ。
これらのポイントを踏まえて、実際に筆者のラン活の手順と事例を紹介します。
実際に選んだ手順
1. 資料請求するメーカーを決める
ネットでのリサーチ
まずは口コミサイトやランドセルの専門家の方のブログなどを読み漁りました。
その結果、各メーカーの違いを全て把握することはできないことが分かったので、次の方法で候補を絞ることにしました。
- 搭載機能を比較し、必要な機能が付いていないメーカーを選択肢から外す。
- 雰囲気など、なんとなく選びそうにないメーカーを選択肢から外す。
- 希望の色やデザインがあるメーカーを選択する。
周囲のママ達の中には、案内が届いた1つのメーカーだけ見て決めたとか、大手メーカー1択でいいとか、意外と迷わず決めている方も多いようです。
搭載機能の違いはあるものの、どれも各メーカーが背負いやすくなるよう研究を重ねた商品であり、シンプルに選んでも結果として後悔することはないように思いました。
子どもの希望を確認
6年間も使用するランドセル。実際に使用する本人の希望も尊重しなければと、息子にも色やデザインについて希望を確認してみました。
その回答は「薄紫とか赤とか、女の子みたいでなければどれでもいい」でした。素っ気ない…
こだわりが強過ぎるのも困りますが、何でもいいというのも少し淋しいものです。
こだわりがほとんどなかったため、黒をベースに、親子で好きなグリーンのデザインがあるメーカーをピックアップ。
男の子ということもあり、刺繍やホログラムなど装飾のあまりない、シンプルなデザインのモデルが充実していることを重視しました。
だいぶ考えて10社くらいに絞り(それでも多い)、資料請求してみることに。
2. 資料の取り寄せ
年中の1月~2月に、1.で絞り込んだ各社にネットで資料請求をしました。
中には会員登録やメールアドレスの登録が必要なメーカーもありましたが、大抵は簡単な手続きで申し込み完了です。
年中の2月になるとカタログが送付され始め、下旬にはほとんど揃いました。早く届くメーカーもあるため、お目当てのものが届くまで少し待ち遠しいです。
人気のメーカーはデジタルカタログしか入手できませんでしたが、ネットでは商品のイメージが掴みづらく、家族で検討するのにも便利なので個人的にはデジタルより紙の方が好みです。
3. カタログで検討
各メーカーのカタログが届いたら、購入する商品や見学する店舗、展示会を検討します。
工夫を凝らしたカタログから、各メーカーのランドセル作りに対する思いがよく伝わってきます。紙面デザインが本当におしゃれで、ブランド品に近い要素があることに納得しました。
特に工房系のメーカーは、その職人気質に惚れ込んで購入することもあると思います。
本当にたくさんの種類があるので、見れば見るほど混乱します。「選択肢は少ないほど幸せ」という言葉が頭をよぎりました。
とても素敵だけど、我が家としては選ばないだろうと予想されるものをバッサリと選択肢から外していくメンタルの強さが要求されます。配偶者や祖父母など、自分とは違う視点からの判断を仰ぐのもよいと思います。
ポイントは、まずは大人のみで検討すること。始めから子どもに見せると、互いの希望の相違から親子喧嘩に発展することもあるので注意が必要です。
我が家でも封筒からカタログを出した瞬間、息子が電車コラボの派手なランドセルを見て「これ欲しい!」と興奮したので、「こ、これは派手すぎるし、えーっと、デザインで余計に高くなってるからダメなのー」などと慌てて言い訳しながら素早くチラシを隠しました(汗)
そしてその後数か月もしないうちに電車熱が冷めるという…
子どもの意見に流されず良かったです。
結局、筆者が2つのメーカー(というかほとんど2つの商品)まで絞り、カタログで息子本人の了承を得たうえで実物を店舗に見に行くことにしました。
4. 店舗や展示会に実物を見に行く
カタログから選んだメーカーの実店舗や展示会の日程や場所を確認し、見学の予約をします。
予約制のところが多いので、ネットで検索するのがよいです。
関東は常設店舗や展示会も多いですが、当然ながら各メーカーの店舗ではそのメーカーの商品しか見ることができません。
その点、百貨店は複数メーカーの商品を同時に見ることができるのがメリットです。
また、ショップが厳選したメーカーのランドセルを揃えるセレクトショップもあります。専門店の場合はきちんとフィッティングしてその子の体型に合うものを選んでもらえる点が安心です。
また、実店舗に出向くことができない場合は、数千円程度でランドセルをレンタルできるメーカーもあるのでチェックしてみるとよいでしょう。
4~5歳の子どもを連れて回ることになるため、場所が離れている複数の店舗を1日で回る場合はルート設定にも気を遣います。
息子はすぐに歩きたくないと駄々をこねるので、途中でランチや休憩を入れ、帰りが楽になるように回る順番を決めました。
筆者が実際に見学した3月上旬は予約もスムーズに取れました。
最初に訪問した店舗は男女1組ずつの予約制のため、ゆっくりと見ることができましたが、商品やフィッティングについての説明がほとんどありませんでした。もしかすると自分が予約の際に「積極的な説明を希望しない」選択をしていたからかもしれません。メーカーによっては接客の希望を聞いてくれることもあるようです。
フィッティングのポイントについて知ったのが後日だったため、もっと入念に背負い心地を確認すればよかったと後悔しました。
自分でもあらかじめフィッティングについての知識を身につけておくことをおすすめします。
「おりじなるぼっくすランドセル専門店」さん、「ランドセルのkodomoni」さんのYouTubeはとても参考になりましたので、気になった方はぜひ視聴してみてください。
午後に訪問した工房系のメーカーも予約制ではありましたが、店内はとても混雑していました。3月上旬というのにすごい人気です。
予定の30分で見終わらなくてはならないとのことで、息切れするほど焦りました。それでもしっかりとお店の方からフィッティングの確認と商品についての細かい説明をしていただいたので、十分に納得できました。
2か所の店舗を回って、休憩できるカフェ探しも難航し(店舗がある都会はどこも行列している)、ヘトヘトになって帰宅しました。
5. 購入商品を検討して注文する
筆者の場合、見学した店舗では購入せずに自宅に戻ってから再度検討を重ねました。
カタログの段階で最も注目していた、本革で鮮やかなカラーリングが施されたモデル、実物も本当に素敵でホレボレしました。
ただ価格がやや高めなのと、やはりクラリーノに比べると少し重くなるのが気になりました。
とはいえ1300g弱の重量は本革にしては軽めであり、筆者の子どもの頃のような、片道1時間もかかるような環境ではないので、気にするほどではないかもしれません。
また、重要なのは本体の軽さよりも背負ったときに軽く感じるかどうかということ。その点、背中にぴったりフィットするような工夫が施されており、背負い心地もよさそうでした。
一方その昔、筆者は本革のランドセルを買ってもらいましたが、かぶせの部分がボロボロになって6年間使い通すことができず、悲しい思いをした経験があります。
一般的には本革の方が耐久性があると言われています。また現在は本革でも防水加工が施されていてボロボロになることはないようですが、トラウマを持つ筆者にすれば、どこかで信用できない気持ちもあります。
本革の美しさとクラリーノの軽さ、絶賛反抗期で何かにつけて憎まれ口を叩く息子の態度、そもそも幼児に本革の良さが分かるのか、庶民的な我が家の雰囲気に高級感漂う大人っぽいランドセルはなんかしっくりこない、など諸々の事情を考慮のうえ、結局クラリーノモデルから選ぶことに決めました。
結果論ではありますが、色々比較せずに最初から人工皮革1択でもよかった気がします。
そしてランドセルに絶対的なベストはなく、体型や雰囲気を含めてそれぞれのご家庭や子どもに合うものが最もよい選択なのだと思いました。
最終的にクラリーノモデルの中で最も気に入った、カザマランドセルのゼロブラックネオ(ステッチ:グリーン)に決めました。年中の3月でした。
楽天市場店があったので、そちらで購入させていただきました。ポイントも付くのでお得に購入できます。
以前は早割もあったという記事も見つけましたが、令和7年4月向けについては割引の制度は見つけられませんでした。
(画像:カザマランドセルホームページより)
カザマランドセルは奈良県で昭和25年(1950年)創業の老舗メーカーで、人工皮革のランドセルを製作されています。「ひだとり」や「補強縫い」など、職人技と手づくりのぬくもりが感じられる製品で、個人的にとてもおすすめです!
デザインも素敵な商品がたくさんありますので、ぜひホームページ等でチェックしてみてはいかがでしょうか。(広告ではありません。)
6. 商品到着
注文したランドセルが届いたのはなんと年長の4月!
ちょ、ちょっと早すぎやしませんか。配達の方からも「来年用ですよね!?」と驚かれました。
↓こちらが届いた実物です。
グリーンのステッチはほとんど目立ちませんが、ポケット部分が緑でオーロラのような偏光ファスナーが付いています。
かぶせ部分の飾り鋲とファスナーの引き手が選べたのでオリジナル感があります。
息子も気に入っているようで、「ぼくのランドセルカッコイイよねぇ、黒っぽくてねぇ、ファスナーがピカピカしててねぇ」と満足げに話していました。我が家としては良い選択だったと思います。
とはいえ、実際に使ってみないと本当に良かったかどうかなんて分からないですけどね。
我が家と我が子に合ったランドセル選びを!
筆者は混雑の前にさっさとラン活を終わらせたかったこともあり、年長の4月には注文してしまいました。
もっと楽しく選ぶつもりでしたが、悩んでしまったため思ったよりも苦労しました。
情報も多く、迷わずに決めるのは難しいですが、候補をできるだけ少ない数に絞り込むことがポイントかなと思いました。
お子様の好みと親御さんの条件を両立しつつ、共に満足できるランドセル選びができるといいですね!
長文となりましたが最後までお読みいただきありがとうございました。
#ランドセル #入学準備 #小学校 #ラン活